先日2月19日から2階のプロジェクトルームと1階のSIAFラウンジにて
おとどけアート×SIAF LAB 黒田大祐「透明な風景」が開催されています。
初日の19日に黒田さんが作品について、いろいろなお話をしてくださいました。
黒田さんが滞在している天神山アートスタジオに同時期に滞在中の海外の作家さんなどにも参加いただき、日本語と英語が飛び交うとてもインターナショナルなアーティストトークとなりました。
展示会場では頭上から不思議な風を感じつつ、後方から不思議な声を聞きつつ、自身がこの作品を作りだしたきっかけや、小学校時代の話、制作中にインフルエンザで倒れたことなど様々なエピソードが満載でした。
私が驚いたのは、札幌に植えられている街路樹の多くは、もともと北海道に存在しない種類の樹木であり、それらの種は札幌を開いた人々が北海道に来た時に持ち込まれ、植えられたというエピソードでした。
大きな画面で再生されている作品「札幌の風景」は、故郷の木を植えるという行為がどういうことなのかを考えながら、黒田さん自身が息を吹きかけて木を描き、植える、追体験としての行為の記録だそうです。様々な樹が植えられ(現れ)、消えていくその時間が、短くも長くも感じられました。
会期は3月21日(月・祝)まで。最終日を除く月曜日は休館で、10時から18時まで開催しております。
1階のSIAFラウンジにも作品が展示されていますのでぜひ探しにきてください。夜の時間帯もオススメです。
スタッフ のり