編集会議の第3回を札幌市資料館2階のSIAFプロジェクトルームで行いました。
まず前半では、初めて参加する方へのプロジェクトの説明と、第1回、第2回のおさらいをしました。そして、今回は題材を決定するために、これまでに出た候補となりそうなものを大きく下記の3つに分類し、考え方の提示を行いました。
①「過去にはよく目にしていたが、あまり見られなくなったもの」
(例:札幌焼、木彫りの熊のお土産など)
②「過去によく目にしていたが、一時見られなくなり、再び目にするようになったもの」※形を変えたものも含む。
(例:ぶどう酒→ワイナリーなど)
③「新しく発展してきたもの」
(例:スープカレーなど)
“よく目にしている部分について”が、インターネットや雑誌などで比較的容易に目にしたり、情報が得られやすい部分とした場合、①と②の場合はあまり目にしなくなった部分、③はよく目にするようになる前の一見して見えない部分にそれぞれ面白いものが秘められていると考えることができるのではないか。といった切り口で編集会議では、その”なかなか見えない部分”に焦点を当て、堀り下げていきたいといった方向性を共有しました。
後半では、上記の考え方を踏まえた上で、過去の編集会議で挙がった項目なども参照しつつ参加者一人一人に自分自身が興味のあることやものについて発表し、ラウンドテーブル形式でディスカッションを行いました。
発表されたものはどれも魅力的なもので、お互いに発表したものに対して、話が連鎖していくような場面もありました。
北海道土産やエゾシカ、今年ループ化された市電など題材となり得そうなものの中、参加者の一人から、札幌には「札幌の景観色70色」という、一定の規模を超える大きな建築物などの建設や外壁の色彩変更の際に、ガイドラインとして機能する色があるとの話がありました。
詳しく聞いてみると70色それぞれの色の名前には”蝦夷鹿”、”羊ヶ丘”、”開拓使”など札幌ならではの名称が使われているらしく、それを聞いた参加者からは”開拓使”はなぜこの色なのだろう?といった疑問や、知らないうちにこれらの色が使われたものが身の回りに存在していることに対する興味の声が挙がっていました。
札幌の景観色70色を皮切りに”色”を切り口に札幌を捉え直していくと面白くなるかもしれないということで、この『札幌の色』が編集会議の題材として決定しました。
※「札幌の景観色70色」について詳しくはコチラ
次回の第4回編集会議では、参加者の方に「札幌の色」についての情報収集と、今後どのような媒体を使って発信していくかについて話し合います。