松村 隆

1926年北海道桧山地方、泊村(現江差町)生まれ。1943年から同町役場に勤務し、1963年に江差フォトクラブを創設、1993年から江さし草会代表を務め、文芸誌「江さし草」を発刊し江差地方の風土・文化の発掘に尽力している同誌は季刊で、現在189号に達している。また、桧山地方の生活文化を写真で記録するとともに、文献資料の少なかった民謡「江差追分」の歴史と現状を明らかにし、松村さんならではの「江差追分史」をまとめ上げた。追分録音制作会社「H・Kサービス」社長を務めるほか、著作活動や自らのシベリア抑留など戦争体験を語り継ぐ活動に積極的に取り組んでいる。主な著書に『追分ひと模様』、『江差花街風土記ー北前船文化の残影』、写真集に『追分の陰影・江差』『たば風に唄う』『昭和の江差ー北前文化の息づく風土』など。2012年第5回全国新聞社出版ふるさと出版大賞、2023年北海道文化賞ほか受賞多数。