除雪によって、路肩に積み上げることのできなくなった雪は、ダンプトラックに積まれ、雪堆積場に運び込まれます。普段は立ち入ることのできない雪堆積場の作業の様子を、時間を操作しながら観察することのできる映像展示です。
高台から谷型の地形を埋めるように雪を落としていく福井地区雪堆積場を、2021年12月14日~2022年6月25日の194日間にわたり、1日24時間、3分間隔で撮影した画像は、約7万枚(*1)にのぼります。札幌市によって設置される全ての雪堆積場の計画搬入量の合計は、年間約1900万立方メートル(10t ダンプ約135万台分)に及びます。一見するとダイナミックな重機の動きに目が行きがちですが、安全かつ効率的に雪を堆積する作業は、システマティックなだけでなく、雪や地形の特性を知ったうえで緻密に計画され、洗練されたものでもあります。雪堆積場に流れる時間を早送りするもよし、時間を止めてじっくり1枚を観察するもよし。1日の作業の流れや、季節を超えた堆積量の大きな増減など、楽しみ方はさまざまです。
(*1)取得できた画像の総数。何らかの原因によって画像が取得できなかった場合もある。
協力:北陽・北海道ロード・佐野特定共同企業体