プロジェクト概要
SIAF2014の出品作品で芸術祭の終了後も札幌市が保存することになった《一石を投じる》が札幌市資料館の前庭に仮置きされています。この作品をこれ からどうしていくのがよいでしょうか?公共空間におけるアート、パブリックアートについて学びながら、作者の島袋道浩氏と毎回迎えるさまざまなゲストが市 民の方々と一緒に、3 回にわたり《一石を投じる》のこれからについて考えます。
▷プロジェクト概要・これまでの経緯など→こちら
3月にそもそもパブリックアートって?に始まり、5月には建築、都市設計に入り込む事例と考察、そして7月24日に、未来のパブリックアートと題して3人のゲストと島袋道浩さんとのディスカッションが行われました。その中では、作品が置かれる、出現するという状況が、時間の経過とともに、時の背景つまり時代性が反映されて”パブリック”な存在、状況を創りだしていくのではないか、だからパブリックアートには「時間軸」の観点がいるという議論は興味深いものでした。同時にアートの意味や価値もまた時代とともに変化することを思うと、常に変わりゆくことを示唆し続けるのがアートなんじゃないか、一見その場に居座り不変の象徴にように捉えられてしまう《一石を投じる》が、実はとてつもなく長い時間の中で「変化」そのものだとしたら、なんだか希望を感じます、暗闇の中の光のようなものです。
さて、思想家の中沢新一さんをお迎えする3回目「古代のパブリックアート」はどんなお話になるのでしょう。幾度も北海道に調査に来られているとのことです、長い長い時間の話を期待しましょう。
小田井真美:プロジェクト発起人
第3回「古代のパブリックアート」
日時:2016年10月16日(日) 15:00~17:00
会場:札幌市資料館(札幌市中央区大通西13丁目) 2階 研修室
進行:島袋道浩 (美術家)
ゲスト:中沢新一(思想家、人類学者)
司会:小田井 真美(プロジェクト発起人のひとり)
〈要申込・定員:先着80名〉
受付は終了しました